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飼育乳牛の産乳量の減少補償を行った事例


はじめに
 本件は、河川改修工事の施工時に発生する騒音、振動が起因し、飼育乳牛の産乳量の減少補償を行った事例である。



酪農業の概要

 本牧場は、事業主と専従者1人(専従者の妻)によって、乳用牛による牛乳の生産を目的として乳用牛24頭を飼育し、安定した生産活動を行っているものである。
 酪農サイクルは、妊娠牛(ホルスタイン)を購入し、初産時以降は子牛の保育、乳生産、次の分娩をくりかえし、4年程度で廃用牛として家畜市場へ出荷している。
また、分娩により出生した子牛については、肥育素牛として廃用牛同様、家畜市場へ出荷している。

 

家畜に与える影響調査
 本事業の施行に伴い、工事施工時に発生する騒音、振動が、工事箇所に隣接する牛舎の飼育乳牛の乳量に影響するかを考察するために環境調査及び乳量調査を実施した。

(1) 環境調査

  事前(工事施工前)、事中(工事施工中)及び事後(工事施工後)調査の3段階に区分した騒音、振動調査を実施した。


(2) 乳量調査

 環境調査期間も含めた過去5箇年間の産乳量及び産乳高について調査した。



影響調査結果

工事施工時発生する騒音、振動が工事施工前、工事施工中及び工事施工後においてどのように変化しているか、また、過去5箇年間の産乳量のデータに基づき、  当該工事期間に対応する産乳量の変化について調査した。


(1) 騒音、振動の発信源

 イ 日常的な騒音、振動
   (イ)牛舎内で生じるもの
   (ロ)自然環境音
   (ハ)河川管理用道路利用者(農耕車両、河川管理車両、地域住民等)
    
 ロ 本事業から発生する騒音、振動
   (イ) 本事業施工事の重機、作業機械及びダンプトラック等
   (ロ) 迂回道路利用車両
   (ハ) 河川管理用道路利用者(工事関係軽車量等)


(2) 騒音、振動の変化

工事施工中における騒音、振動については、工事施工前・後と比べて極端な数値の変化はないものの、土工事(掘削、残土処理)が行われた期間は、騒音、振動ともに高い数値を示した。


(3) 乳量の変化

 過去5箇年間の月別平均産乳量を確定し、本事業の工事期間と比較したところ、騒音、振動調査同様、土工事(掘削、残土処理)が行われた期間に産乳量が低下した。


(4) 騒音、振動と産乳量の関係

 飼育乳牛の産乳量は、騒音、振動の高い測定時期に減少し、低い測定時期に回復する結果が得られた。




工事との因果関係
 工事期間中の騒音、振動の高い測定時期に飼育乳牛の産乳量が減少した。
 この事実について専門家の意見を参酌し、当該工事期間における気象条件、飼育環境の変化等を総合的に検討したところ、工事施工中に発生した騒音、振動が少なからず起因して飼育乳牛の産乳量の減少を招いたものとしたものである。



補償額の算定

 騒音、振動により飼育乳牛に与えた損失は、当該工事期間における産乳量の減少額と従前の産乳量に回復するまでの売上減少額を和した合計額を補償した。




おわりに
 公共事業は千差万別あり、この施行に起因して家畜等に影響をおよぼすかどうかは、その施工方法により異なります。同時に当該地域における環境基準値、規制基準値及び専門家の意見等を十分参酌した結果、被害とするのか、受忍限度とするのかの判断をする必要があります。



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